秘密の記憶は恋の契約
「・・・そっか。まあ・・・初デートだしな。嫌われたくないから、食い下がったりはしないけど」
そこで一旦言葉を止めると、彼は私の頬に触れ、自分に向き合うように私の顔を引き寄せた。
「少しは好きになった?オレのこと」
瞳を覗き込まれ、ドキンと大きく胸が鳴る。
けれど私は目をそらし、震える声で返事する。
「わからないよ・・・そんな、一回デートしたくらいで」
うるさく響く心臓を抑えながら、嘘が見破られなければいいなと思った。
「美咲」
(!)
彼の顔が、息がかかるくらいに近づいた。
きっと、このままキスされる。
拒もうと思えば拒める距離。
そして私は。
まだ好きかわからないと、さっき返事をしたばかり。
なのに。
私は目を伏せて、彼のキスを受け入れた。
柔らかな、触れるくらいの軽いキス。
綾部くんとキスをするのは二度目だけれど、今のキスは、初めてのときよりもはるかに甘くてキュンとした。
「・・・じゃあ、早くオレのこと好きになれ。
そうしたら、もっとおまえのことを大切にする。もっと愛してやるから。
だから、早くオレのこと・・・好きになれ」
そこで一旦言葉を止めると、彼は私の頬に触れ、自分に向き合うように私の顔を引き寄せた。
「少しは好きになった?オレのこと」
瞳を覗き込まれ、ドキンと大きく胸が鳴る。
けれど私は目をそらし、震える声で返事する。
「わからないよ・・・そんな、一回デートしたくらいで」
うるさく響く心臓を抑えながら、嘘が見破られなければいいなと思った。
「美咲」
(!)
彼の顔が、息がかかるくらいに近づいた。
きっと、このままキスされる。
拒もうと思えば拒める距離。
そして私は。
まだ好きかわからないと、さっき返事をしたばかり。
なのに。
私は目を伏せて、彼のキスを受け入れた。
柔らかな、触れるくらいの軽いキス。
綾部くんとキスをするのは二度目だけれど、今のキスは、初めてのときよりもはるかに甘くてキュンとした。
「・・・じゃあ、早くオレのこと好きになれ。
そうしたら、もっとおまえのことを大切にする。もっと愛してやるから。
だから、早くオレのこと・・・好きになれ」