秘密の記憶は恋の契約
「じゃあ、おまえ一緒に行ってやれ。途中まで、おまえもちょっと関わってただろ」
「まあ・・・」
「頼んだぞ!綾部がいっしょなら安心だ!」
そのまま「会議に行ってくる」と行って、課長はフロアを後にする。
(えー・・・)
すごい無理矢理・・・。
綾部くんに目を向けると、なんとも言えない表情でパソコン画面を眺めている。
「あの・・・なんかごめん・・・」
「いや・・・まあ、結構びっくりだけど・・・。梅村のせいじゃないし。いいよ。おまえの力になれるなら」
「!」
一瞬で、顔が火照った。
恥ずかしげもなくこんなことが言えるのは、どういう心の構造だろう。
途端に落ち着かなくなって、挙動不審になる私。
綾部くんはそんな私を見て可笑しそうに笑うと、「簡単に仕事の内容教えて」と言って、私の椅子に身を寄せた。
(・・・近い・・・)
どうしても、胸がドキドキしてしまう。
心臓の音が、彼に聞こえませんように。
(岩下さんがいないのは、やっぱりちょっと不安だけど・・・)
それでも。
綾部くんが代理を引き受けてくれたことが、私はとても嬉しかった。
「まあ・・・」
「頼んだぞ!綾部がいっしょなら安心だ!」
そのまま「会議に行ってくる」と行って、課長はフロアを後にする。
(えー・・・)
すごい無理矢理・・・。
綾部くんに目を向けると、なんとも言えない表情でパソコン画面を眺めている。
「あの・・・なんかごめん・・・」
「いや・・・まあ、結構びっくりだけど・・・。梅村のせいじゃないし。いいよ。おまえの力になれるなら」
「!」
一瞬で、顔が火照った。
恥ずかしげもなくこんなことが言えるのは、どういう心の構造だろう。
途端に落ち着かなくなって、挙動不審になる私。
綾部くんはそんな私を見て可笑しそうに笑うと、「簡単に仕事の内容教えて」と言って、私の椅子に身を寄せた。
(・・・近い・・・)
どうしても、胸がドキドキしてしまう。
心臓の音が、彼に聞こえませんように。
(岩下さんがいないのは、やっぱりちょっと不安だけど・・・)
それでも。
綾部くんが代理を引き受けてくれたことが、私はとても嬉しかった。