最高の恋の見つけ方
気が付いたら、手を握られて、葵くんと一緒に、卒業証書を持って走ってた。
前を向いた葵くんに手を引かれている私には、葵くんの顔が見えない。
葵くんが何を考えてるのか、分からないけど、久しぶりに会えて、嬉しい。
今はただ、単純に嬉しいって感情しか、浮かんでこない。
まだ、こんなに好きだったんだと、実感する。もちろん、口にすることは絶対ないけど。
駅について、葵くんは私の手を握ったまま、2枚、切符を買う。
「どこに行きたい?」
「葵くんの好きにしていいよ」
「じゃあ、絵里の好きな、猫見にいこ」
「いいよ、あと」
「何?」
「逃げないから、安心してよ、葵くん」
葵くんを安心させたくて、笑いかけた。
前を向いた葵くんに手を引かれている私には、葵くんの顔が見えない。
葵くんが何を考えてるのか、分からないけど、久しぶりに会えて、嬉しい。
今はただ、単純に嬉しいって感情しか、浮かんでこない。
まだ、こんなに好きだったんだと、実感する。もちろん、口にすることは絶対ないけど。
駅について、葵くんは私の手を握ったまま、2枚、切符を買う。
「どこに行きたい?」
「葵くんの好きにしていいよ」
「じゃあ、絵里の好きな、猫見にいこ」
「いいよ、あと」
「何?」
「逃げないから、安心してよ、葵くん」
葵くんを安心させたくて、笑いかけた。