最高の恋の見つけ方
前から、存在だけは知っていた、ラブホテルに入って、パネルで、部屋を選んだ。


私も葵くんも、緊張して、無言だ。


私は、ラブホテルに入るのは、初めてだけど、葵くんは、もしかして、経験あるのかも知れない。


何となく、わかってる感じがする。


考えてみると、別れてから、半年近く経つんだ。私に色々あったように、葵くんだっていろんなことがあった筈だ。



葵くんが、休憩を選ぶ。



「雨、すぐ止むといいんだけど」



「私は、止んで欲しくない」


妙な嫉妬心に掻き立てられた。



部屋に入ってから、ベッドに腰掛けて、お互いにじっと見つめあった。








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