最高の恋の見つけ方
葵くんとは、正反対の人。


純が車からでると、空気が変わったような気がした。


急に、いつもの住宅地が、華やかな街角になったような感じがした。


葵くんは、純の目の前まで来ると、そこで一瞬立ち止まった。


「雨が降ってたんで、コーヒー飲んで、二人で雨が止むの待ってただけです」


それだけ言って、葵くんは立ち去った。


私のことを、ほんの一瞬振り返って、サヨナラ、絵里ちん。っと言った。


ほんの一瞬の笑顔。


サヨナラ


私も葵くんに、言った。


あっけない終わり。15年間が、消え去った。









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