最高の恋の見つけ方
「受験勉強あるのに、邪魔してごめん」


「そんなことないよ」



「絵里のこと好きすぎてごめん」



「私もだからいいよ」



「俺、かっこよすぎてごめん」


「え、そうだったっけ?うそうそ、葵くんは世界一かっこいいよ」


私は葵くんに唇に触れるだけの、ついばむようなキスを何度かして、笑いかけた。


葵くんはいわゆるジャニーズ系の女の子みたいな顔をしてる。でも、それがいやみたいで、必死に男っぽくしているのが、かわいい。私は葵くんの顔の割りに男らしい手首が好きだ。



「今日は一緒にねてもいい?」


「うん」


私たちは手を繋いで、ベッドに寝転んだ。



「襲ってもいい?」

葵くんが色っぽい表情をして、私を見つめた。


「ん、今日は手繋いで寝たいよ、葵くん」


「いいよ」



私たちはそのまま、お互いの体温を感じて、ゆっくりとうたた寝した。


葵くんの手は、もう冷たくなかった。










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