最高の恋の見つけ方
私はゆっくりため息をついた。



純は私を優しい眼差しで見た。



「大丈夫だから、いってごらん」



少し、唇を噛んで、私は言葉を選びながら、話し始める。



「私ね、今までずっと、いつも誰かと付き合ってたの」



「知ってるよ」



「一人になったこと、ないの。だから、今は自分がどんな人間なのか、見つめなおすときなんじゃないかって、一人になるべきだって、ずっと、考えてたの」



「それだったら、俺は絵里の邪魔とか、しないし、会う頻度を変えたりとかしたらいいんじゃない?」



「それじゃ駄目なの、私、今一人になって、自分だけの力でやっていかないと、どうしようもない大人になっちゃうんじゃないかって思う」



「だから?」




















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