最高の恋の見つけ方
「嘘だよ、冗談だよ」



葵くんがそう言い捨てた。




「絵里がキスしてるとこ、見た。すごく、大事そうにあの人を見てたよね」


世界が真っ暗になる。涙があふれてくる。




「葵くん、ごめんなさい」




「ごめんなさい」



立ちすくす私。葵くんは冷たい表情で私を見る。



「浮気、してたの、なんとなく、分かってた」




「よく、うなじにキスマークついてたし」




「そ、うだったの?」




「うん、確証なかったけど」



「言ってくれたら、よかったのに」



「え、好きな人のこと信じるのって、普通じゃない?」



葵くんの切ない顔を見ると、何も言えない。




「それでも、信じてたから、俺」



「ごめん」




「何で、そんなことになったの?」



「葵くんが、重かった」



涙が止まらない。
























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