最高の恋の見つけ方
その時、ふと視線を感じて 私は後ろを振り返った。




たぶん私の横顔見ていたであろう その人は とても綺麗な顔をしていた。

身長は175cmくらいで 均整のとれた体つきをしていた。

艶やかな黒髪は男の人にしては長めで、少し切れ長の瞳は憂いを帯びていた。


それが純との出会いだった。


純は少し戸惑ったような顔をして はにかんでから、私に笑いかけた。それは額に入れて飾りたくなるような完璧な笑顔だった。



「あぁ」

私はため息をついてから小さく会釈した。



その時、最後の花火が今までで一番空高く上がって私たちををてらした。



「キレイだ」


私は純がそうつぶやいたのを聞いた。
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