最高の恋の見つけ方
目の前に路駐している車に見覚えがある。



まさか?



どうして?




私の姿を見つけて、彼が、純が銀色のアウディから降りた。




「久しぶり」



照れ隠しで、ばつの悪そうな笑顔を向ける、純。





「純も、M大、受けたの?」





びっくりして、聞く私。



「絵里って、天然だったっけ?」



「少し」



「だって、連絡くれないし、会ってくれないし、M大受けるのは、聞いてたから、待ってたら会えるかなって思って」




「ごめん、勉強で忙しかったから」





「そう思って、今まで我慢してたんだ」




「何を?」




「絵里に会いに行くの」



ちょっと、キュンとしてしまう、私。




「乗らない?送ってく」
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