最高の恋の見つけ方
「実は他にも、家庭教師のバイトもしてるし、住んでるのは親の持ち物だからただだし、20代の並のサラリーマンよりは余裕あるんだよ」
「へーえ、すごいね」
「そうでもないよ、普通だよ、でも助かってるけど。おかげで研究続けられてるし」
「そういえば、純の研究ってなにやってるの?癌の治療薬とか?」
「体内時計を正常に働かせる遺伝子の特定」
「は?」
「まあ、いいや、世の中にはいろんな人がいるの」
「なるほどね、面白いね」
「そういうわけで、ここは俺が持つから」
「じゃあ、バイト始めたら、おごります」
「楽しみにしてるね」
美味しい食事と、優しい純に、癒された私。こんなに幸せでいいのかな?