最高の恋の見つけ方
ついに観念して、お湯に浸かる私と、色っぽい目で私を眺める純。



「あんまり見ないで」


「どうして?」


「恥ずかしい」


純の瞳が潤んでいる。


「全部、見せて」


ゆっくり、立ち上がる私。


純は、私を見上げた。



ふと、窓を見ると、芦ノ湖の夜景が目に入る。


「綺麗だね」


そう呟いたら、純が、首を振った。


「俺には、絵里の方が、綺麗だ」



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