最高の恋の見つけ方
しばらく、二人で荷物を解いてから、疲れてベッドに倒れこんだ。


「俺も、ちょっと休憩」


私の隣に、チョコンと腰掛ける純。なんか、かわいい。



彼の艶やかな髪が、少し開けた天窓から吹く風になびく。



切れ長な二重の目は伏し目がちに、私を見る。




「今日は、風が強いね」



私がつぶやいた。



「ビュービュー、鳴ってるね」



「気持ちいいよ」



自然に恋人繋ぎになる、二人の手。


旅行から帰ってから、二人の距離は随分近くなったと、思う。


顔だけ見ると、もてるだろうから、遊んでるのかと思ってたけど、実は誠実な人。












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