溺愛結婚!?〜ふたつ目の婚約指輪〜


それにしても、昨日濠から、この店の名前を出され夕食を食べようと突然言われて驚いた。

これまでも、何度かアマザンホテルの中にある高級料理店で食事をしたことはあるけれど、この店は別格だ。
 
世間で有名な本にも紹介されていて、ふたつの星が輝いている。

アマザンホテルに入っているというだけでも高級感抜群なのに、星まで輝いているとなれば、予約も支払いも大変なはずなのに。

「キャンセルなんて、あるんだね。やっぱり濠は従業員だからすぐに教えてもらえたの?」

「ああ。もともと予約を入れていたんだけど、二か月待ちだったんだ。
待つしかないなって思っていたら、ちょうどキャンセルが出たって昨日連絡がきて、すぐに押さえた。
ラッキーだったよ」

「そうだったんだ」


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