スキとかキライとか。
「おはよう!」
「うん、おはよー」
私は咲良にテキトーに挨拶して、一緒に学校に向かうことにした。
それから、補習に対してのグチとか、昨日のドラマの話をした。
「でさー……その人が」
「気取ってんじゃねーよ!ブスのくせにッ」
咲良の言葉を甲高い声がさえぎった。
「ごめんなさい…。でも私は気取ってなんかいません!」
「はぁ?ぶさけんな!」
校門付近で同じクラスの子が修羅場になっているのを目撃した。