揺恋〜変わらずに揺らぐ気持ち〜
私はその日から大きくなって
彼方と一緒に掘り起こすのが楽しみだった。
だけど
小学校に入学してすぐに
彼方は転校してしまった。
「かな、たぁ…ウッ…」
「忘れないよ。タイムカプセル掘ろうね!」
「うん…。絶対だよ!!絶対だからね!!美結奈の未来の手紙見たいんでしょ!」
「うん! バイバイ。」
涙をこらえて離れてゆく彼方に手を振った。
タイムカプセル。
また2人で掘りに来るんだから。