揺恋〜変わらずに揺らぐ気持ち〜
揺らぐ気持ち
キーンコーン カーンコーン
「美結奈。」
「ん。奏人じゃん。なにさ?」
「今日は?夜。」
「あー。おねがいしよっかな〜。ごめんねほんと毎日のように」
「いいんだよ!家となりだしさ、美結奈のとこはお父さん仕事で遅いし。」
「じゃー夕方頃行くね!」
「うん。待ってる」
私は幼稚園に入る前頃にお母さんを亡くした。
それからお父さんと2人で暮らしてる。
そのせいもあって
彼方のお母さんは私のお母さん同然だった。
そして、お父さんは仕事で深夜近くに帰ってくる。
だから私は隣の家に住む
“芥 奏人”あくた かなと
の家に夕飯を食べに行くのが多い。