☆子犬系男子にご用心☆
「ああ、あれ。普通倒れそうになったら起きるよね?」
「は?」
「いやー、爆睡してたんだけどさ。バランス崩した瞬間目が覚めてあれよあれよと唇が目の前に」
はああああああ?
この男、おめおめとなにを言い出すんだ。
「起きたなら回避しようがいくらでもあったでしょうが!」
「え、だって、もったいないじゃん。せっかくのチャンスが」
こ、この男。
最低にもほどがある。
「でも、僕の唇を奪ったんだから、責任とってね、先輩」
「・・・は、責任?」
目を輝かせ私を見つめる彼に、ものすごく嫌な予感がした。
「僕と、付き合って」