☆子犬系男子にご用心☆
「結芽ちゃん今から帰るの?」
「うん・・・」
なんだか、臣いつも通り。
お昼の臣はなんだったんだろう・・・。
「じゃあ、僕も一緒に帰る!」
「え?友達はいいの?」
「うん。いこ!」
臣は明るくそう言うと、私の手を引いていく。
階段を下りそれぞれの靴箱に分かれた。
すっかり元の臣だ。
気まずかったらどうしようと思ったけど、よかった。
・・・よかった?
なんで、私そんなこと―――――・・・。
「結芽ちゃん?準備できた?」
「あ、ごめん。まって」
ハッとして慌てて上靴をしまう。
靴をはきかえ、臣のもとに。
臣はにっこりと笑って歩き出した。