☆子犬系男子にご用心☆
「あ、ゆーめさん!おはよう!」
次の日、彼はまたしてもそこにいた。
なぜ。
「いい加減にして!」
「なんで?結芽さん、冷たい」
「当たり前でしょ!私とあんたは他人なの。他人!百歩譲って顔見知り程度なの!」
「えー、だって僕たち」
「それは、言うな!」
ギロリときつくにらむと唇を膨らませて黙った。
ふて腐れた顔、なんかかわ・・・、って私、なに考えてるの!
「ていうか、なんで私の名前」
「え、秘密―」
「・・・聞いたあたしがバカでした」
ああ、もうムシムシ。
こんな奴を構ってたらきりがない。
「結芽さん。ねー、結芽さーん」
ええい、うっとおしい!
「あたしにかま・・・」
「こらあそー!」