☆子犬系男子にご用心☆
孤独な夜
私が傷つくべきじゃない。
そんなことはわかっているのに。
どうしてこんなに胸が痛いんだろう。
「結芽、いったいどういう事!?」
お昼。
もちろん臣は私のところになんか来なくて、志保と二人で屋上で食べる。
志保は、私に詰め寄り真相を尋ねた。
「・・・私が言ったのよ。もう、さよならだって」
「なんでそんなこと!」
「その方が、臣にとってもいいと思ったから」
そうやって自分にも言い聞かせる。
「私は、やっぱり春兄が好きで、忘れるなんてできない。そんな私に振り回されるよりも、忘れて他の人を好きになってくれた方がいいでしょ」
「そんな・・・。でも、先生には・・・」
「わかってる。だから、もう春兄とも、先生と生徒の関係になる。それで、いいの。春兄にだって迷惑かけたくないから」