☆子犬系男子にご用心☆
「あのさ。もし、あいつが・・・高城先生がさ。結芽ちゃんの気持ちに応えられないから、もう一緒にいられないって言ったらどうするの」
「え・・・。それは、・・・嫌だ」
「でしょ。そんなの、僕だっていっしょだからね。それに、ぼくが結芽ちゃんと一緒にいて傷ついたって凹んだって、そんなのは勝手に僕がそうなってるんだから。僕がわかってて一緒にいるんだからそれでいいんだよ」
傷ついてもいい。
それでも、側にいたいから。
なんだ、私と一緒。
一緒だったんだね。
「ごめんね・・・」
「わかったらいいの」
ふいと顔を背けた臣が、なんだか可愛くて吹き出す。
そんな私を見て、さらに不機嫌そうに表情を歪めた。
「・・・いつもの結芽ちゃんだ」
「え?あ・・・」
臣がソファを後ろからまたいで私の隣に座る。
そしてふんわり優しく笑った。