☆子犬系男子にご用心☆
第6章
新しい出発
すっかり、足の捻挫もよくなって松葉杖もいらなくなった。
相変わらずの日々が続くけれど、あれから臣は元通り一緒にご飯を食べるようになって。
明るくおちゃらけたキャラの臣に戻った。
「あ・・・」
家への帰り道。
その先に見知った姿を見つけた。
「みゆ・・・さん?」
それは、春兄の婚約者であるみゆさん。
春兄でも待ってるのかな?
でも、なんでこんなところで・・・。
「あ・・・、こんにちは」
「こんにちは・・・。春兄を待ってるんですか?」
「いえ・・・、あの、あなたを・・・結芽ちゃんを待っていたの」
言い辛そうにそう言うと顔を俯かせた。
え・・・?
私を、待ってた・・・?