☆子犬系男子にご用心☆




「彼氏なんて、いない」






胸が、鼓動が跳ねる。
カラカラと喉が渇いて。



鼓動が耳に、煩い。




「春兄が、好き・・・。ずっと、春兄が好きだった・・・」





最期の時が、近づく。






「春兄は家族みたいに思ってくれてたけど・・・。私は、春兄の事家族だなんて思ったことないよ・・・。私にとって春兄は、いつでも一人の男の人だった」





笑った顔も。
怒った顔も。
悲しそうに歪む顔も。





全部、大好きだったの。





「大好き、だったよ・・・」





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