☆子犬系男子にご用心☆
「落ち着いた?」
「・・・ごめん」
「ううん。はい、ミルクティー」
臣の部屋に通されて、渡されたカップ。
泣き腫らした目で臣を見上げ恥ずかしくてすぐに反らした。
「頑張ったね」
「え・・・?」
「先生と、なんかあったんでしょ?」
いつになく大人びた顔で。
見透かすようにそう言った臣が、なんだか男らしく見えてドギマギする。
年下なのに、時々それを忘れてしまいそうになる。
「告白して、さよならしてきた」
泣いてすっきりしたのか、すんなりとそう報告できた。
臣は、受け入れてくれるような気がしたから。
臣はにっこりと笑うと、私の頭を乱暴に撫でる。
「わ」
「えらい、えらい!」