☆子犬系男子にご用心☆
臣は不機嫌そうに眉を寄せ、私を見つめていた。
怒ってる・・・?
臣は私の腕を取ると私を引っ張り連れだした。
早足で進んでいく臣について行くのが精いっぱいの私は、臣に声もかけられず連れられるままに歩く。
どこに行くの?
イルカショー始まっちゃうよ?
「お、臣・・・」
必死に名前を呼ぶと、ようやく止まった臣が私を壁に押し付けた。
「ん・・・っ」
人気のない建物の裏側。
そこに連れ込まれた私は、臣の唇に自分のそれを塞がれる。
荒々しく塞がれた唇から、臣の熱が伝わる。
苦しくて引き放そうと上げた手を臣が掴み壁に押し付ける。