☆子犬系男子にご用心☆
「・・・お、み・・・っ、はぁっ・・・」
何度も角度を変え塞がれる唇。
甘い声が溢れ恥ずかしくて目を固く閉じた。
ちゅ
と音を立て唇が離される。
そっと瞳を開けると、熱に侵された瞳が私を見つめていた。
色っぽい・・・。
胸が、とくんと鳴る。
「臣・・・?」
「馬鹿なの?ねぇ、なにしてんの」
責めるような声に目を見張る。
いつの間にか臣は、さっきの不機嫌な顔に戻っていた。
え・・・?
「前は、なにも言わなかったけどさ。今は結芽ちゃん、僕の彼女なんだよ」
「え?」
「違うの?」
「違わ、ないけど・・・」