☆子犬系男子にご用心☆
放された手
結芽ちゃんって。
臣が私の名前を呼ぶ声が、心地よくなってきてる。
私の中で、臣の存在がどんどん大きくなって。
どれくらい満たされたら、好きなんだろう。
どれくらい想いが増えたら、好きってことになるんだろう。
「市川」
懐かしいと感じる声が私を呼ぶ。
懐かしいと思えるようになったのは、きっと前進で。
「高城先生」
こうして、普通に顔を合せられている今が、きっと前を向けたってことになるのかな。