☆子犬系男子にご用心☆
「私、ようやく春兄への気持ち、消せそうなの・・・。前向きになって、新しく踏み出せそうなの・・・」
「・・・そうか」
「だ、だから、今なら・・・。ちゃんと春兄として、接することができると思う」
確信が持てるの。
きっと、それは臣のおかげ。
私の心の中に臣がいてくれるから。
臣を、大切だと思う気持ちが生まれたから。
「家族に、戻ろう。春兄」
本当の家族ではないけれど。
本当のお兄ちゃんみたいな。
いつも、見守ってくれたのは春兄だから。
「結芽・・・」
なんて、ずるいかな。
それでも。
やっぱり私にとって春兄は特別だから。
完全に離れることなんて、できない。