☆子犬系男子にご用心☆
「臣―!みーちゃんきてるわよ!」
俺とみゆは所謂幼馴染だった。
7歳も違う俺たちだけど、いつも一緒だった。
「臣、いつまで寝てるの。もうお昼よ」
「休みの日くらいゆっくり寝てぇの」
「サラリーマンのおじさんみたい」
「いってろ」
少しずつ関係が変わっていったのは、俺が14歳の頃。
みゆは21歳。
どんどん大人っぽく、綺麗になっていくみゆに置いていかれる気がした。
なんで7歳も違うのかと生まれた時を呪った。
そんな風に感じるようになって気づいた。
自分の気持ちに。
ああ、俺はみゆが好きなんだって。
「みゆ、デートしよう」
「・・・へ?」
「どうせ、暇なんでしょ?」
「暇だけど、なんか最近臣変だよね。なんか、大人ぶってるっていうか」
みゆはいつだって俺を子ども扱い。
背伸びしようとしていることだって、お見通しで。
いつだって余裕ぶってた。