☆子犬系男子にご用心☆
「しょうがないなぁ、このみゆさまがデートしてやろう」
みゆにとって、ただ今までと同じ遊びの延長戦だった。
でも、俺にとっては違った。
みゆに追いついて、みゆに並んで。
みゆに相応しい男になって。
焦ってた。
ものすごく。
「イルカ、可愛かったぁ」
「ほんと、みゆはイルカ好きな」
「可愛いじゃん。あの愛くるしい瞳!見なかったの?」
「見たけど・・・。イルカ見てるみゆの方が可愛かったし」
俺がそう言うと、みゆは照れる様子もなく俺の背中をバシッと叩いた。
少しくらい照れろよ。
そんな時につくづく思い知るんだ。
みゆの中の俺の存在がどんなもんかなんて。
どうしたら。
男として見てもらえる。