☆子犬系男子にご用心☆



「ごめ・・・、みゆ・・・」




なんてことをしたんだ。
こんな風に、関係を壊したかったわけじゃない。



みゆは唇を噛みしめなにも言わず走り去ってしまった。




そこから。
落ちるのは早かった。



あれからみゆは家に近寄らなくなった。
連絡も来ることはなくて。
俺からも、さすがにできなかった。




俺は、夜遊び歩くようになり自然とそこらの不良とつるむようになった。



もうすべて、どうでもよかったし。
落ちるとこまで落ちて行けばいいと思ってた。




つるんで、だべって、時々けんかもして。
警察の厄介になることも一度や二度じゃなかった。



母さんはよく泣いてたし、父さんはよく俺を怒鳴った。



余計にむしゃくしゃして家に帰らなくなった。




バカだよな。
そんなことしてなんの為になったんだ。




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