☆子犬系男子にご用心☆



ある日、不良に絡まれた。
きっかけは、本当に些細なこと。
なんだったか覚えていない。



むしゃくしゃしてた俺は、さらにケンカを吹っ掛け暴れに暴れた。




でも、相手は複数で俺がいつまでも優位に立てているわけもなかった。
殴る蹴るの連続で、息が苦しく体中が痛くて。




ああ、なにやってんだ。





俺、ここで死ぬのかな・・・。






「臣・・・!」





聞くはずのない声を聞いた。
こんなところで、聞くはずのない声。




いよいよ幻聴まで聞こえるようになったのか。




やっぱ俺、死ぬのかな・・・?






「臣!!」





目をあけたら、本当にみゆがいた。




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