☆子犬系男子にご用心☆



俺は、取り返しのつかないことをした。





それから、俺は不良たちとの付き合いをぱったりとやめた。
そして、みゆとも。


自分が、みゆの傷跡を見るのが怖かった。
俺のせいで、傷ついたその傷を。





みゆに、彼氏ができたと母さんから聞いたのは、それから半年くらいしてからだった。
みゆが幸せになれたのならそれでいい。


もう俺が、幸せにすることなんてできないのだから。



みゆだって、俺といればあの時の恐怖を忘れられない。
傷ついた心を癒すには、俺が離れるしかないんだ。





そしてそれから一年ほどたったあの日。
高校の入学式の日俺の入学を祝いに来てくれたみゆに言われた。





「私、結婚することになったの」








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