☆子犬系男子にご用心☆
「なんで?」
「私の前では臣は、いつだって背伸びをしてしまうから」
みゆの手が俺の頭を撫でる。
その心地いい温もりに、身をゆだねてしまいたくなる。
「結芽ちゃんといる時の臣の方が、臣らしいよ」
「そう、かな・・・」
どうして君は気づいてくれるんだろう。
俺が背伸びをしていたことも。
あの時、助けてと叫んでたことも。
そうして、俺をいつだって助けてくれる。
俺を、救ってくれるんだね。
「・・・それでも、僕は。いつだって背伸びをしていたいんだよ」
みゆの前では。