☆子犬系男子にご用心☆
「遅くに、呼び出してごめんね」
臣と会ったのは、あの時の公園。
私が公園につくと、臣はもうそこにいて。
肩を落とし、苦しそうに笑った。
なんで、そんな顔するのよ。
「・・・さっきは、酷いこと言ってごめん・・・。私だって、臣にひどいことしてたのに」
冷静になれば、こうしてちゃんと謝れるのに。
あんなこと、言いたくなかったのに。
「ううん・・・。悪いのは、僕だから」
「・・・私、臣の事好きだよ」
臣が、何かを言う前に遮るようにそう告げた。
決めてた。
会ったら、まず伝えようって。
想いは、口に出さなきゃ伝わらない。
そう知ったから。
臣の気持ちはわかってる。
だからこそ、最初に行ってしまおうと思った。
聞いた後じゃ、言う勇気はなくなってしまいそうだから。