☆子犬系男子にご用心☆





突然腕を引かれたせいでバランスを崩して倒れる。
倒れたところに丁度ベンチがあって、頭を強くぶつけた。




「っ!」

「やべっ」




それに怯んだ男の腕が離れた。
ズキズキする後ろ頭。
触れると、たんこぶができていた。




「ゆ、めちゃ・・・」




頭を抑えながら臣を見ると、臣は顔面蒼白でガクガクと震えていた。
どうしちゃったの、臣?



「臣・・・?」

「・・・っ、い・・・許さない!」




臣が叫ぶと、男たちに向かって殴りつけて行った。
次々と男たちを殴り飛ばす。
怯んでいた男たちは数人まんまと殴られ倒れていたけど、すぐに臣は他の男に捕まり殴られたり蹴られたり・・・。




「や、やめ・・・!」





ダメ、このままじゃ。
臣が!



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