☆子犬系男子にご用心☆
私は、グッと拳を握りしめ。
立ち上がる。
臣を、助けなきゃ。
私は、大きく息を吸って叫んだ。
「助けてー!!!誰か―!!!」
渾身の力を込めて叫んだ。
男たちはその声に手を止め、慌てて逃げ出した。
残された臣は、力なく地面に倒れてる。
「臣!」
慌てて駆け寄り抱き起こす。
身体を動かすのがしんどそうで、臣の頭を私の膝の上に乗せた。
楽になるまでこうしてあげよう。
「・・・結芽ちゃん」
「バカ。なんであんな無茶したのよ」
落ちた涙が臣の頬を滑る。
臣の瞳が開いて私を見上げた。