☆子犬系男子にご用心☆
「結芽ちゃんの、膝枕だ・・・」
「なに言ってんのよ・・・」
「結芽ちゃん・・・。ケガは・・・?」
臣が伸ばした手が私の頬に触れる。
心配、してくれてるんだ。
「平気だよ。ちょっとたんこぶができただけ」
「たんこぶ・・・。見せて」
「見せてって・・・」
臣が私の首の後ろに手を回しグイッと近づける。
近づく顔と顔の距離にドキッとする。
臣の手が、私の頭を探るように撫でていく。
「ちょ・・・」
「あ・・・、本当だ。・・・ごめん、結芽ちゃん護れなくて」
「え?別に、臣のせいじゃないでしょ」
怖かったけど、あれはあいつらが悪いんであって。
臣は私の事を守ろうとしてくれた。
「臣・・・、ありがとう」