☆子犬系男子にご用心☆
臣が触れてる頭が熱い。
熱がそこに集まっていくよう・・・。
ドキドキと高鳴る胸を知られたくなくて目をそらした。
こんなにも。
臣を好きになった。
それだけで十分なのかもしれない。
春兄以外に好きな人ができた。
もしかしたら、これから先他に好きな人を作ることだってできるかも。
「結芽ちゃん・・・。僕の話を、聞いてくれる?」
真っ直ぐ射抜くような瞳が私を見上げる。
再び合わせた瞳に。
私は、小さく頷いた。
フラれるなら、潔くフラれて終ろう。