☆子犬系男子にご用心☆
「そ、それは・・・。本当にごめんなさい」
「結構強烈ビンタだったよね」
突然で驚いて、咄嗟に・・・。
確かにいい音がしていたような気も。
「あの、本当に心から謝ります。だから、もう付きまとうのはやめてください」
お弁当を地面に置き私は真剣に頭を下げた。
「別に、ビンタの事を根に持ってるわけじゃないよ。もちろんちゅーだって」
「・・・なら」
「言ったじゃん。結芽ちゃんに興味を持ったんだって」
頭を下げた私の肩を掴み身体を起こす。
交わりそうになった視線を慌てて反らす。
「僕、諦め悪いんだ。だから、諦めて?」
にっこりと笑った麻生くんは。
まるで悪魔の様でした。