☆子犬系男子にご用心☆
もういつまでも、プリプリ怒ってばかりはやめよう。
少しだけ、流れに任せてもいいのかな。
別に、麻生くんを好きになるとかじゃないんだし。
志保みたいに、普通に楽しく会話ができるくらいになってあげてもいいかなって。
「結構、可愛いかも」
「でしょ?それね、いろいろ種類があるんだよ」
「へぇ」
「でも、そのお座りのポーズのが一番かわいいの」
麻生くんは嬉しそうに話してくれる。
私が受け入れれば、こうやって楽しく会話ができるんだ。
ただ、諦めただけだから。
押してダメなら引いてみろ。
私の事を知ったらつまらなくなって離れていくかもしれないし。
「麻生くん。これからは、来ても怒ったりしないから、お昼だけにして」
「お昼だけなら来てもいいの?」
「うん。毎回来るのは、ほら一応ここ3年の教室だし。だから、お昼屋上で出も一緒に食べる事にするとか、どう?」
私がそう提案すると、麻生くんはみるみる表情が輝いていく。
なんでそんなに嬉しそうなの。