☆子犬系男子にご用心☆




「んぐっ!」



こんな事って。
こんな事って・・・。



私はただ、バランスを崩そうとした彼を助けようと。
でも、木の上の彼を支えるなんて到底無理で・・・。



そのまま落ちてきた彼の下敷きに・・・。
そして、唇に感じるや笑い感触。
金髪の髪が顔にかかる。




「さ、サイテー!!!」




バシン!!
大きな音が響く。
右手の掌がじんじんと痛い。

男の子の身体の下から抜け出しそのまま駆け出した。


最低、さいてい、サイテイ!



キスされた、キスされた。



いや、あれは事故だ。
相手は寝てたし。


覚えてないよね。



こんなのキスじゃない!
ノーカンだ!!!





< 4 / 259 >

この作品をシェア

pagetop