☆子犬系男子にご用心☆
「ごめ・・・私、用事が残ってたんだ・・・。だから、帰るね」
「そうか?何か飲んでいけば・・・」
「ううん。急ぎの用事だから・・・。二人でゆっくりして帰って?」
必死に笑顔をこしらえて。
うまく笑えてるかな。
変じゃないかな?
「気を付けて帰れよ?」
「うん。ありがとう」
春兄に手を振ってみゆさんに頭を下げてカフェを後にする。
変じゃなかったよね。
ちゃんと笑えてたよね。
みゆさん可愛い人だった。
春兄ああいう人がタイプなんだ。
それじゃあ、私なんか振り向いてくれるわけないよね。
私の知らないところで、あの人と付き合ってたんだね。
私には教えてくれなかったんだ。
いろんな思いがごちゃごちゃと溢れだす。
こんな自分が醜くていや。