☆子犬系男子にご用心☆
カフェを出てすぐのところで人にぶつかった。
「ごめんなさ・・・」
咄嗟に謝って顔をあげるとそこには臣が立っていた。
とても、悲しそうな表情を浮かべ・・・。
「なんで・・・」
ここに、いるの?
問いかけようとした瞬間臣は私の腕を掴んで歩き出す。
引っ張られるようにしてどこかへ連れて行かれる。
でも、それを止めることも咎める声をかけることもできなかった。
そんな気力、残ってなかったんだ。
臣に連れてこられたのは、人気のないさびれた公園。
こんなところあったんだ。
その公園の中に入っていった臣は突然立ち止まり、振り向くと私の身体を強引に抱きしめた。
「ちょっ・・」
慌てて体をよじるけど、その力は強く体を離すことができない。