☆子犬系男子にご用心☆
「ねぇ、なんで・・・」
「僕は、結芽ちゃんのことなら何でも分かるんだよ」
私が問いかけるより前に臣がそう答える。
まるでテレパシーのような。
そんなものあるわけないのに。
「なにそれ」
「だから、いつでも呼んでね。泣きたいときとか、どんな時でも」
なんだろう。
今なら臣の言葉を素直に聞ける気がするんだ。
一番ひどい顔を見せてしまったからかな?
「私・・・おめでとうって言ってないや」
春兄に、おめでとうって言えなかった。
いつか言いたいな。
ちゃんと、おめでとうって。
ちゃんと笑って・・・。