☆子犬系男子にご用心☆
「・・・ええ!?」
声を上げ驚く志保。
歩みを止め固まってしまった。
「結婚、するんだって」
「う、うそ・・・」
「昨日、婚約者の人にも会った」
「そうなんだ・・・」
志保の瞳がどんどん潤んでくる。
次第にポロポロと泣き出してしまった。
「ちょっと、志保・・・」
慌てて志保を隅の人気のないところまで連れて行く。
「ごめ・・・、でも、結芽がずっと好きだったの知ってるから・・・結芽の気持ち思ったら辛くて・・・っ」
「ありがとう」
私のために涙を流してくれる。
嬉しい。