☆子犬系男子にご用心☆
それでもいいと言った臣とのお返しデートはその日曜になった。
そして、今日がその日曜日。
できる限りのおしゃれはした。
一応お礼なんだから、楽しませなくちゃ。
私、年上だし。
リードしなきゃ、だよね。
待ち合わせは朝10時。
今から出れば十分間に合う。
待ち合わせの場所に近づくと、そこは人でにぎわっていた。
待ち合わせにしたのは駅。
この中から探し出すの、結構至難の業かも。
「ケータイ、ケータイ・・・」
とりあえずついたよって連絡だけでも入れておこうと鞄の中をごぞごぞと探る。
そんな時、突然後ろから目隠しをされた。
「だーれだ」
うかれたような明るい声。