☆子犬系男子にご用心☆
「お、臣?」
「あったり!」
パッと離された手。
後ろから顔を覗かせたのは臣。
まったく、子どもじみたことをするんだから。
「よくわかったわね。今連絡しようと思ってたのに」
「当たり前じゃん。結芽ちゃんがどこにいるかなんてすぐにわかるよ」
「なんで」
「結芽ちゃんセンサーがついてるからね」
そんな自信満々に言われても。
わ・・・。
そうか、臣も私服なんだ。
そうだよね。
臣は意外にも、男の子っぽい服装だった。
「じゃあ、いこっか」
「うん・・・。あ、どこ行く?映画とか・・・」
「映画は嫌だ」
提案を速攻で却下された。
なんで。
一番無難かと思っていろいろなにしているか調べて来たのに。