☆子犬系男子にご用心☆
「結芽ちゃん、あれ乗ろう!」
私の腕を引っ張り進んでいく臣は、とても楽しそう。
臣が指差していたのは絶叫マシーン。
「あれ、乗るの・・・?」
いけないことはないと言ったけど、あれはこの遊園地でも一番怖いといわれてる乗り物だ。
いきなりそれに行く?
「はやめに行っとかないとあれ、人気だから並ぶよ」
「そうなんだ・・・」
臣に引っ張られるままについて行く。
でも、今日はお詫びなんだから臣のしたいようにしなきゃね。
「楽しみだね」
「うん」
キラキラと輝く笑顔を向けられる。
どうしてこんなに楽しそうなんだろう。
そんな笑顔をどうして私に向けるんだろう。